



世代や分野を超えて、町の想いをつなぐ
東日本大震災と原発事故の被害を受けた福島県大熊町。
全町民が避難を余儀なくされ、長期間に渡って人の往来が途絶えていた大野駅前に、賑わいと再生の拠点を整備した。
CREVAおおくまは、復興や新産業創出のためのオフィスであり、働く人と町民との交流の場である。コワーキングスペースやラウンジ、テラスといった誰もが自由に使える共用スペースは、木の温もりに包まれながら、新たな産業の創出につながる環境を育み、異なる立場や領域を超えた利用者同士の交流を促す。福島県産材を多用した建築や家具、町民にとって馴染み深い緞帳や写真を散りばめることで、町の集合的記憶を継承し、町民のこれまでとこれからの想いをつなぐ場を体現した。
記憶と再生の中で復興の歩みを進める町にとって、本施設が町民の日常の暮らしと響き合い、単なる再建を超えて町の生活の一部として確かなものになることを願っている。